乗鞍岳に行かれる方は、高山病に注意して下さい。
高山病とは、標高が高くなるにつれて、気圧が下がったり、酸素量が減ることによって起こる障害です。
症状は、頭痛・気分不良(吐き気)・動悸・息切れ・むくみ・睡眠障害等、様々な障害がでます。
最悪の場合は、死に繋がる事もあるので注意して下さい。
高山病は、標高2400メートル以上の山で起こりやすいと言われています。
乗鞍岳畳平で、すでに標高は2702メートルあります。
シャトルバスで一気に標高が上がりますので、注意する必要があります。
人によっては、畳平に上がっただけで、高山病の症状が出るかもしれないので注意して下さい。
高山病になるのを防ぐには、畳平に着いたらいきなり登山を始めるのではなく、ちょっと畳平にいて、高度に体を慣らしてから歩き出すのも、高山病の予防になります。
今まで、高山病の症状が出た事がない方でも、その日の体調によって、高山病の症状がでる可能性があります。
特に、寝不足や疲れている場合には、高山病にかかりやすくなります。
乗鞍岳に行く前には、しっかりと体調を整えて登る様にして下さい。
また、高山病の症状が出たら、まずは高度を上げないようにして、様子を見ます。
登山を続けるのでは無く、一度休憩をします。
大丈夫の様なら、また歩いて行きます。
また、症状がドンドン酷くなる場合は、下山して高度を下げてください。
高山病の特効薬は高度を下げる事が一番有効です。
急に症状が出て、酷くなる時にはヘリコプターでの救助も必要になってきます。
高山病で怖いのは、肺水腫や脳症になると命の危険を伴うことです。
症状が出れば、無理をしないで下さい。
比較的簡単に登れる乗鞍岳ですが、基本的には3000メートル級の山になります。
あまく見ないで、気をつけて登山を楽しんで下さい。