乗鞍岳(のりくらだけ)は、飛騨山脈(北アルプス)南部の長野県松本市と岐阜県高山市にまたがる剣ヶ峰(標高3,026m)を主峰とする山々の総称。
山頂部のカルデラを構成する最高峰の剣ヶ峰、朝日岳などの8峰を含め、摩利支天岳、富士見岳など23の峰があり、広大な裾野が広がる。
飛騨側の高山市街地などから大きな山容を望むことができ、親しまれてきた山である。
山体は岐阜県と長野県に跨がる活火山で日本で19番目に高い山。
活火山ランクC気象庁による常時観測対象の47火山に含まれるが山頂部に噴気地帯は存在しない。
比較的新しい火山であることから穏やかな山容が特徴で、最新の噴火は2000年前の恵比寿岳での噴火とされている。
乗鞍岳を含む飛騨山脈の主な山域は1934年(昭和9年)12月4日に中部山岳国立公園の指定を受け、長野県側の麓には溶岩流で形成された乗鞍高原が広がる。
1949年に岐阜県道の観光道路で標高2,702 mの畳平までバスが運行されるようになると、大衆化し「雲上銀座」と呼ばれ観光地として賑わった。
長野県側からも畳平まで乗鞍エコーラインが開通し山麓にはスキー場が建設され周辺には温泉地があり、四季を通じて美しい景観に恵まれ、乗鞍岳の山域は観光地、保養地として発展している。
日本百名山、新日本百名山、信州百名山、ぎふ百山、一等三角点百名山に選定されている。
ウィキペディアの執筆者,2016,「乗鞍岳」『ウィキペディア日本語版』,(2016年3月4日取得,https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E4%B9%97%E9%9E%8D%E5%B2%B3&oldid=58737902).